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翻刻
【柱】古今巻二十 〇七
さりにけり《割書:此物かたり法花伝|にも見へたり》
【682】山城国/久世郡(くぜのこほり)に人のむすめ有けりおさなくより
観音につかへけり慈悲(にひ)ふかくして物をあはれふに
人かにを取てころさんとしけるを見てあはれみて買(かい)
とりてはなちてげり其/父(ちゝ)田をすかすとて田づら
に出たりける時くちなは蛙(かへる)をのみて有けるをうちは
なたんとすれどもはなたざりければ誠【「誠」は書陵部本「試」】になをさり
かてら其かへるはなでさらば聟(むこ)にとらんといひかけ
たりける時くちなは此ぬしが顔(かを)をうち見てのみ
かけたるかへるをはき出して藪(やぶ)の中へはひ入ぬ実(げに)は