← 前のページ
ページ 1239 / 1317
次のページ →
翻刻
よしなき事をいひつる物かなくちなはゝさる物にてある
にとくやしく思へどかひなし扨家に帰ぬ夜にも入ぬれば
いかゞとあんじゐたるに五位のすがたしたる男入来れり今
朝の御やくそくによりて参たるよしをいふさればこそ弥
あさましくくやしき事かぎりなし何といふべきかたなくて
今両三日をへて来るべきよしをいひければ則帰ぬむすめ此
事を聞てをぢわなゝきてね所などふかくかためてかく
れ居たり両三日をへて来り此たびはもとのくちな
はのかたち也むすめのかくれゐたる所をしりてその
あたりをはひめぐりて尾(を)をもちて其戸をたゝきを【「を」は書陵部本「け」】り
【上欄書入れ】10
【柱】古今巻二十 〇八