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翻刻
【柱】古今巻二十 〇十四
つりける也
【691】同二年/祇園会(ぎをんゑ)を管博士行衡(かんのはかせゆきひら)三条堀川にて見け
るに車のうしろのかたを引てすぎける牛(うし)とみのを
のかたより車のしたに入て車にかけたる牛の左の
腹をつきてげり行衡(ゆきひら)が牛おどろきはしりければ
つきたる牛もおなじくはしりけり引てすぎつる
童うしろの方より綱(つな)を取て引かへしけるほどに
車をうちかへさんとして敷板(しきいた)もうしのつのに
あたりてやぶれにけりふしぎにあさましかり
ける事なり