← 前のページ
ページ 1258 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻二十 〇十五
主計頭(かすへのかみ)師員(もろかす)も市に売(うる)【「うる」は書陵部本「うり」】けるはまぐりを月ごとに四十八
買(かい)て海にはなちにける程にある夜の夢に畜生(ちくしやう)の
むくひをうけたるがたま〳〵生死(しやうじ)をはなれんとする
をかくし給へば猶もとの身にてくるしみをはなれぬ
よしをあまどもがなげきてなくと見てそれより此
事とゞめてげるとなん放生(はうしやう)のくどくもことによるべ
きにこそたゞの人の放生するをすらなげき侍る
なればまして太神宮の御前にまいりて生死をはな
れん事はまことにうたがひあらじ
【693】文治のころ伊賀国の住人女子をもちたりけるを