← 前のページ
ページ 126 / 1317
次のページ →
翻刻
心を含て随喜(すいき)のなみだをながしけりまことに愚(く)痴(ち)【癡】にし
て此心をしらざりけりとてとがをくひてしりぞきぬ其
後はこゝにおきてすくよかにかひ〴〵敷ぞふるまひける
もとより身はしたゝかなれば人よりもことにぞつかへ
ける此こと葉をきぶくして又後もとをりたりけるとぞ
大みね二度の行者也
永万元年六月八日とらのとき蓮華王院(れんげわうゐん)の兵士(ひやうし)がゆめ
にうしろ戸(ど)のひつじさるのすみより北へ第四のまに
もつての外くろき山有けりふもとに承仕(じやうじ)ありける
が件の山のみねよりやんごとなき老僧出きていはく抑
【柱】古今巻二 〇三十