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翻刻
【柱】古今巻二十 〇十七
六十余年になりにけりその間かく打つけられなが
ら生(いき)て有ける命ながさおそろしき事也其/蛇(へび)【虵】の
有けるしたの裏板はあぶらみがきなどをしたるやう
にてきらめきたりけりいか成故にかおぼつかなし
是はまさしくかけるが語りける也
【696】或田舎人京上して侍けるが宿にて天道(ひなた)ぼこし
て居たりけるにくびのかゆかりけるをさぐりたれば
大なる白虫(しらみ)のくいつきたりける也それを何となくて
腰刀(こしかたな)をぬきてはしらを少けづりかけて其中にへし
こめてはたらかぬやうにをしおほひてげりさて此