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ぬしゐなかへくだりぬ次の年のぼりて又此宿にとゞま
りぬありし折の柱(はしら)を見て扨もこの中にへし入し
しらみいかゞ成ぬらんとおぼつかなくてけづりかけた
る所を引あけて見れば白虫のみもなくてやせがれて
いまだ有/死(し)にたるかとみれば猶はたらきけりふしきに
覚へて己(をの)がかいなにをきて見ればはたらきてかいなに
くい付ぬいとかゆく覚へけれ共いまだ生たるむざんさに
事のやう見んとて猶くはせをりけるほどに次第に
くいて身あかみけるおりはらひすてゝげりそのはい
たる跡あさましくかゆくてかきゐたりけるほどに
【上欄書入れ】22
【柱】古今巻二十 〇十八