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翻刻
【柱】古今巻二十 〇十八
やがてはれていく程もなくおびたゝしき瘡(かさ)に成に
けりとかく療治(れうち)すれ共かなはずつゐにそれをわづらひ
て死にけり白虫は下臈(げらう)などはなべてみな持たれ共
いつかは其くいたる跡かゝる事ある是は去年(こぞ)よりへし
つめられて過したる思ひとをりてかく侍けるにやあ
からさまにもあとなき事をばすまじき事也
【697】文覚(もんがく)上人/高雄(たかを)興隆(こうりう)の比見まはりけるに清滝(きよたき)川
の上(かみ)に大なる猿(さる)両三疋有けるが一の猿(さる)岩(いは)のうへに
あふのきふしてうごかず二疋は立のきてゐたりけり
上人あやしみ思ひてかくれて見ければ烏(からす)一両/飛来(とひき)