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翻刻
ずまさしくその猿見たりしとてかたり申人侍り此
事は畠山庄司(はたけやませうじ)次郎がうたれし年の事になん
侍ける《割書:建仁二年壬戌年也》
【699】建保の比/北小路(きたこうぢ)堀川辺の在家に女有けり湯(ゆ)をわかして
釜(かま)のまへに火をたきて居たりけるに三尺計成/蛇(へび)来
其かまのまへなるねずみの穴(あな)へ入にけり女おそろしく
思ひていかゞせましと思たる所に隣(となり)なる女来りけるに
只今かゝる事こそ有つれよにけむつかしくてなど云を
聞て此女何かおそれ給ふいとやすくしたゝめてん其/湯(ゆ)
のにえたるを穴のくちにくみ入たまへさらばあつさにた
【上欄書入れ】25
【柱】古今巻二十 〇二十一