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翻刻
【柱】古今巻二十 〇二十二
猿をつく〳〵とまもりて其猿にひしといだき付/頓而(やがて)
是も死にけりをのが妻などにて有けるにこそむざん
なりける事也召人にて武田があづかりたる其狩
にぐせられてまさしく見たりしとてかたりし也
又同五郎/信正(のぶまさ)が狩をしけるに大成猿を一疋木に
追のぼせていころさんとしけるに其猿ゆびをさして
物ををしふる体(てい)也人心を得ずあやしみてさうなくも
射(い)ころさでしばし見ゐたるに猶しきりにゆひをさし
ければ其ゆびさすかたに人をやりて見すれば大成女
鹿(しか)一疋ふしたりけりあの鹿(しか)を射(い)てわれをたすけよと