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をしへけるにこそをしへにつきて鹿をばやがて射ころし
てげり猿をばゆるすべきにそれをもやがて射てげり
信正折〳〵此事のむざんにおぼゆるとて如法経を
書たりしとかたり侍りけり
【701】近江国/高島郡(たかしまこほり)に平等院(べうどうゐん)河上庄(かはかみせう)といふ所に武蔵(むさし)
阿闍梨勝覚(あじやりせうがく)といふ僧有くだんの勝覚が父(ちゝ)家(いへ)にかひ
ける牛夜ごとにかならずうめく事侍けり其うめき
こゑたゞにあらで物を云やうに聞へければ人あやしみて
耳(みゝ)をたてゝ聞ければあみだ経になん聞なしてげり
もしひが聞かと人をかへてきかするにみなおなじさま
【上欄書入れ】27
【柱】古今巻二十 〇二十三