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翻刻
けるにかおぼつかなし
承安(しやうあん)弐年三月十五日/六波羅(ろくはらの)太政入道/福原(ふくはら)にて持経
者(しや)千僧にて法花経を転読(てんどく)する事ありけりくたん
経以下御/布施(ふせ)まて諸院宮/上達部(かんたちめ)殿上人(てんじやうひと)北面(ほくめん)迄も
蔵人右少弁(くらんとうせうべん)ちかむねか奉行にてすゝめけり法皇御
幸(かう)成て其一口にいらせおはしましけり法印三人か御行
道ありけり諸国の土民結縁(どみんけちえん)のためにあるひは針(はり)或は
餅四五まひなど引けり法皇もうけさせ給けりはまに
かり屋をつくりて道場(どうでう)にせられけり仏は一千体ぞおはし
ましける又四十八/壇(だん)の阿弥陀/護摩(ごま)もありけり法皇も