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すびつの辺ににしをおほく取置たりけるに亭主(ていしゆ)
酒にえひて其すびつを枕(まくら)にしてね入にけり其夜の
夢にちいさき尼(あま)その数おほくすびつの辺になみゐて
めん〳〵になきかなしみてさま〴〵くどきごとしけりおど
ろきてみれば物もなし又ねいればさきのごとくに
見ゆかくてたび〳〵になりけれどもおほかたその心を
えぬに暁(あかつき)にのぞみて又目をもてあげて見るににし
の中に小尼せう〳〵まじりてうつゝに見へてやがて
うせにけりおどろきあざみてそれよりながくにし
をばくはざりけり又/右近(うこん)太夫信光といひしものは
【上欄書入れ】31
【柱】古今巻二十 〇二十七