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翻刻
をなして見物しけりふるくも蝦(かへる)のたゝかひ
はありけるとかや
【711】遠江守朝時朝臣のもとに五代(ごたい)民部/丞(ぜう)といふもの
有けりくだんの民部丞あを毛(け)なる犬のちいさき
をかひけり此犬十五日十八日廿七日月に三度はいかに
も魚鳥のたぐひをくはざりけり人あやしみてわざ
とくゝめけれ共猶くはざりけり十五日十八日はあみだ
観音の縁日(えんにち)なれば畜生なれ共心あればさも有
ぬべし廿七日は何故にかくあるにかとおぼつかなし
是をよく〳〵あんずれば此犬いまだおさなかりける
【上欄書入れ】32
【柱】古今巻二十 〇二十八