← 前のページ
ページ 1294 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻二十 〇三十二
ばもろともに地におちにけりそれよりながく
猿を射(い)る事をはとゞめてげり
【718】摂津の国/岐志庄(きしのせう)に一丈あまりばかりなる蛇(じや)の耳(みゝ)おひ
たる時々/出現(しゆつげん)して人をなやましけり見あふもの必
やみければ此/蛇(じや)出たると聞ては村人/門戸(もんこ)をとぢ
てにげかくれける程に同住人左近の将監なにがしとかや
いふなるおのこくまたかを養(かひ)けりある日此蛇いで
たりけるにれいのことなれば里人かくれまよひける
に蛇くまたかに目をかけてはい行(ゆく)くまたかもまた
身をほそめ毛をひきて蛇に目をかけてありける