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翻刻
引はなれて見れば此/愛物(あいもつ)の女也又すれば本妻を
する心ち也猶おそろしく覚へければはひおりたり
けるに五六尺計成くちなはいづくよりか来たり
つらんくだんの頭(かしら)にあやまたずくゐ付にけりふりはな
たんとすれ共いよ〳〵くゐつきて口はさけゝれども
はなれざりける時にしかねて刀をぬきてくちなはの
口をさきてげりさかれてやがてくちなはゝ死ぬ其後
此僧くだんの物はれて心身もなやみてゐける正/体(たい)
もなかりけり件のくちなはをば堀川にながしたり
ければ京わらはべあつまり見けりまことにやこの
【上欄書入れ】40
【柱】古今巻二十 〇三十五