← 前のページ
ページ 1309 / 1317
次のページ →
翻刻
れたる物がたりをあつめて絵にかきとゞめんかために
と石上(いそのかみ)ふるきむかしのあとよりあさぢがすゑのなさけ
にいたる迄ひろく勘(かんが)へあまねくしるすあまり他の物語
にもをよびてかれこれ聞すてず書あつむる程に夏の
野の草/殊(こと)しげく森の落葉(をちは)かずそひ侍りにけり
これそこはかとなきこゝろ【「こゝろ」は書陵部本「すゝろ」】ことなれ共いにしへ
よりよき事もあしき事もしるしおき侍らずは
たれかふるきをしたふなさけをのこし侍べきこれに
よりて或は家々の記録(きろく)をうかゞひ或はところ〴〵の勝絶(せうせつ)
を尋ねしかのみならずたまぼこのみちゆきふり
【上欄書入れ】45
【柱】古今巻二十 〇四十