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たびは来迎(らいかう)の印にておはし候すべて此仰むかし
より印相さだまり給はぬよしつたへて候へどもまさしく
証(せう)を見たてまつりてさふらひしと申されけりかの幕下(ばつか)
はたゞ人にはあらざりけるとぞ宮仰られけれ空(げんくう)上
人は一/向専修(かうせんじゆ)の人なりたゞ人にはおはせざりけり弥陀
如来の化身とも申す勢至(せいし)ぼさつの垂迹(すいしやく)とも申すとぞ
其/証(せう)あきらかなり諸宗に奥旨(おふし)さぐりきはめずといふ
事なし暗夜(あんや)に経論を見給て燈明(とうめう)なけれども光明
家内をてらす事/昼(ひる)のごとし久安六年生年十八にして
はじめて黒谷(くろだに)の上人の禅室(ぜんしつ)に入て難解難入(なんげなんにう)の文を
【柱】古今巻二 〇三十三