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翻刻
観音勢至の聖衆来現して眼前(かんせん)におはします我往生
はもろ〳〵の衆生のため也との給て廿四日の酉のとき
より高声(かうせう)念仏程をせめて間なく廿五日平正に光
明/遍照(へんぜう)の四句の文をとなへて慈覚大師の九/条(てう)の袈
裟をちやくして頭北面(づほくめん)にしてねぶるがごとくにして
おはり給にけり念仏/音声(をんせう)とゞまりて後もなを
唇舌(しんぜつ)をうこかす事十よ反(へん)ばかり也/順次(じゆんし)の往生うた
がひなきもの也
三井寺の公胤(こういん)僧正けちえんのために四十九日の導師
をのぞみて両界慢陀羅(りやうがいまんだら)并に阿弥陀【陁】の像(さう)をくやうし
【柱】古今巻二 〇三十四