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まいりてその小(こ)わらはを見て此/児(ちこ)はたゞ人にあらずと
さうしてまげて此ちご文学(もんがく)に給はりて弟子にし
侍らんと申て取(とり)てげり法師になりて高雄(たかを)に住(すま)せ
けるにがくもんに心を入てあからさまにも他事もせざ
りけり文学/坊高雄(はうたかを)をつくるとて番匠(ばんぜう)をせさせて
ひしめきけること高弁(かうべん)上人うるさき事に思ひて聖(せう)
教(けう)のもたるゝかぎりいだき持て山のおくへ入て人も
かよはぬ所にてたゞ壱人見られけりひるつかた番匠
が食物(しよくもつ)をなみすへたる時山の中よりはしりくだりて其
食(いひ)七八人がぶんをやす〳〵ととりくいて又あらぬ聖教(せうげう)を
【柱】古今巻二 〇三十五