Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション4

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5627 - 翻刻

BnF. Département des Manuscrits. Japonais 5627 - ページ 14

ページ: 14

翻刻

   古今巻一        〇五 内侍前(ないしところ)はむかしは清涼殿(せいりやうてん)にさだめをかれまいらせ られけるをおのづからぶれいのこともあらば そのおそれ有べしとて温明殿(をんめいでん)にうつされにけり 此事いづれの御/時(とき)のことにかおぼつかなしかの殿清(でんせい) 涼殿(りやうてん)よりさがりたる便(びん)なしとて内侍所(ないしところ)にさだ められたる方(かた)をば板敷(いたしき)をたかくしきあげられ たりけるとぞ天徳(てんとくニ)内裏(だいり)焼亡(じょうまう)に神鏡(しんきやう)みづから とびいで給ひてなんでんの桜(さくら)の木(き)にかゝらせ給ひ たりけるををのゝみや殿(どの)ひざまづきて御/目(め)をふさぎ てけいひつ【警蹕】をたかくとなへて御うへのきぬの袖(そで)をひ