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上人/寛(くはん)喜四年正月十九日入/滅(めつ)の時手あらひけさかけ念
珠(じゆ)とりて毘盧遮那(びるしやな)五/聖(しやう)にむかひ奉て宴座(えんさ)してみつ
からの頭上(づしやう)にして光明真言并五字/陀羅尼左布字観(たらにさふじくはん)
有けり其後高声に所於(しよを)第四/兜率天(とそつてん)四十九重
摩尼(まに)天/昼夜恒説不退行無数(ちうやごうせつふたいぎやうむしゆ)方便/渡(と)人天ととなへ
て種々の述懐(しゆつくはひ)共ありけり一切法門その大意をえて
玉/鏡(かゞみ)をかけて一念の疑滞(うたがいとゝこほりと)なし聖教を燈(とう)明として
穢(けがれ)たる事なし我名聞ぞまじはらず利養を事とせ
す此身をもつて一切の衆生を度してしかしながら
四十九重摩尼殿の御前へ参り侍らんする也/必(かなら)ず我
【柱】古今巻二 〇三十八