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翻刻
【柱】古今巻二 〇四十
珠/醍醐(たいご)の僧正/実賢(しつけん)あつかり給はりてたひ〴〵宝珠(ほうしゆ)法
おこなはれけるとなん
神祇権少(じんきのごんのせう)副大中臣の親守年来大/般若(はんにや)一筆/書写(しよしや)の
志(こゝろさし)ありけれどもむなしくてやみにけり常(つね)のごとくさに
此願を心にかけて一日に二牧【枚ヵ】計つゝ書(かき)奉る共十よ年
にははてなん口おしくも思ひたゝぬかなといひけるを前権(さきのこんの)
大副(たゆふ)同/長家(ながいへ)聞てたちまちに智発(ちほつ)して此願を思ひ
立て終(つゐ)に一筆書写の功(こう)をへてげり供養の後随喜の
あまりに親守(ちかもり)がもとに行ていひけるは此事はもと
我思よりたるにあらずおほせられしむねをきゝて