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おのづからおこして大功(たいこう)をなしたるしかしながら御忍【恩ヵ】也かつは
其事/謝(しや)せんがためにことさらまうできたるなりと
いひて対面(たいめん)したるをみればちいさき鬼(をに)三人/長家(ながいへ)にした
がひてありそのたけあか子(ご)ばかりなりけり縁(えん)をのぼ
りける時は二人/庭(には)にひざまつきて畏(かしこま)りけり頓(やかて)而二人は
したがひてうへにのぼりて有壱人は下(しも)に有みな長家を
守護(しゆご)するさま也かやうの事は夢などにこそ見る事も
あれまさしくうつゝに見たる事はふしきの事也/大般若(たいはんにや)
書写(しよしや)によりて十六/善神(ぜんじん)の立そひて加護(かご)し給けるにや
たうとくめでたき事也かの親守(ちかもり)は五/部大乗経(ぶのだいじやうきやう)自筆に
【柱】古今巻二 〇四十一