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別当のさたにてもみづから書(かゝ)れたりけり開結(かいけつ)の二経は左(ひだりの)
佐経兼(すけつねかね)右佐頼資(みぎりのすけよりすけ)けちえんし侍りけり尉(ぜう)いげは尊勝陀(そんせうだ)
羅(ら)尼をぞ奉けるみな捧(さゝげ)物をぐしけり宝治(ほうぢ)六年五月
廿八日別当/定嗣(さたつく)卿/霊山(りやうぜん)の堂(たう)にて又おこなはれしは建保
の例(れい)をうつされけりふるきためしの有けるとかやとてゆる
しものなん侍りけり又/金光明経(こんくはうめうぎやう)をも別当のさたにて
そへられけり今度法花経/品(ほん)々をば詩(し)につくらせ
金光明経の品々をば歌(うた)によませられけり○爰かしこ
修行する僧有けり名をは生智(しやうち)といふ度(たひ)々/渡唐(ととう)し
たりけるもの也/建(けん)長元年の比/渡唐(ととう)しけるに悪風
【柱】古今巻二 〇四十二