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れうに左大将を辞(じ)申されたりけるに崇徳(しゆとく)院徳大
寺左府を左に転(てんぜ)せさせんと覚しめしてしばらくおさへ
られけり中ノ院右府の事をは鳥羽院しきりに執(しつし)申
させ給けれ共猶事ゆかざりければ保延六年十一月廿
五日に院/近衛烏(このゑからす)丸の陣(ぢん)口に御幸なりて仰下さるゝ由
を承て罷帰べきよしを申させ給けれはちからおよばせ給
はて其夜/召(めし)仰有けりやんごとなかりける事也
光方廷尉佐(みつかたていいのすけ)にて着駄政(ちやくだのまつりごと)につきたりけるに雨の降(ふり)た
りけるに扇をさしけり晴日夕陽(せいじつせきやう)にむかひてこそさす
事にて侍るに思ひわかざりけるにや父(ちゝ)大納言見物
【柱】古今巻三 〇五