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翻刻
【柱】古今巻三 〇五
しけるがかへりて光方か辞(じ)状をかきて奉りけり前(せん)
途(と)有まじき也とぞいはれけるはたしてとくうせにけり
治承四年六月二日/福原(ふくはら)にみやこかへり有けるに同十三
日/帥(そつ)の大納言/隆季(たかすへ)卿/新都(しんと)にて夢に見侍りけるは
大なる屋のすきたるうちに我ゐたるひさしのかたに
女房ありついがきのとに頻(しきり)になくこゑ有あやしみて問(とふ)
に女房のいふやうこれこそみやこうつりよ太神宮の
うけさせ給はぬ事にて候ぞといひけりすなはち驚(をどろき)ぬ
又ねたりける夢に同しやうに見てげりおそれおのゝぎて
次日の朝(あさ)院に参じて前ノ大納言/邦(くに)【郡ヵ】綱(つな)別当/時忠(ときたゝ)卿などに