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基(モトヒ)_一哉(カナ)と申たりけるを諸卿聞てみな色をうしなはれけり
他人はたゞ徳政(とくせい)を行はるべきおもむきをぞ申されける彼
両事にはせられざりけり法皇去年の冬より政に御口入(ごこうにう)も
なへ殿下ゆへなくながされさせ給ひし事はしかしながら平太政入
道の張(ちやう)行にて侍りけるに左大弁おそるゝ所なくさだめ
申されけるありがたき事也入道もさすが道理をばはぢ思は
れけるにや其後程なく十二月八日より法皇の御事もなだめ
申同十六日入道殿下もびぜんの国より帰洛(きらく)せさせ給けり
公事(くじ)《割書:第四》
正/朔(さく)の節会(せちゑ)より除(ぢよ)の追儺(ついな)にいたるまで公事の礼一つに
【柱】古今巻三 〇七