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けるに堀川右大臣殿上人にておはしけるか片足(かたあし)に襪をはき
て身をは殿上のまへの立蔀(たてしとみ)にかくして襪(したうづ)はきたる片(かた)足ば
かりを指出て蔵人に見せられたりければかやうの事/嘲哢(てうろう)
に似たりとて起請やぶられにけり
万寿二年/踏歌(たうかの)節会に右大臣内弁にて陣(ぢん)に付て
宣命(せんみやう)見参を見給ける間/入御(じゆぎよ)有けるに三位の中将
師房(もろふさ)卿をおきながら大納言/齋信(たヾのふ)卿/警蹕(けいひつ)をせられけれ
ば人々あやしみあえりけり権大納言行成卿その失借(しつしやく)を
扇(おふぎ)にしるして臥内(ぐはたい)にうちおかれたり暦(れき)にしるさん為に
先扇には書たりけるにや其子息少将/隆国(たかくに)朝臣参
【柱】古今巻三 〇八