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翻刻
【柱】古今巻三 〇八
あひて我扇に取かへて見られけば此/失(しつ)礼を記(しる)し
たりけるそれよりやがて披露有けるを齋信(たヾのぶ)卿ふかく
うらみにけりもとよりよろしからざる中なりければ
かゝるとぞ世の人いひける
宇治ノ大納言隆国卿中将に成たりける年/臨時(りんじ)の陪従(べいしふ)
つかうまつるべきよしもよほされければ腹たちて装束
うけとらず衣ひきかづきて直廬(ちよくろ)【庐】にふされたりけるに宇治
殿/公武(きんたけ)をもちて御馬をたまはせたりければおきあ
がりてしやうぞくきつとめられ侍けり
いづれの年にか白馬ノ節会に進士(シンジノ)判官藤原ノ経仲参り