← 前のページ
ページ 189 / 1317
次のページ →
翻刻
成給ひにけるとかやみなし子の御身にてあはれに目出
度御事かなと時の人申けるとなん後鳥羽院入道殿
下に内弁の作法をならはせおはしまさんとて瀧(たき)口殿に
御幸なりて門(みかど)みなさしまはされけり入道殿下墨染の
御衣はかまに笏(しやく)たゞしくして院の御/下(した)重の尻をたま
はらせ給て御/腰(こし)にゆいてゆきはきてねらせ給ひたり
ける目も心もおよはずめでたかりけるおさなき殿上
人一二人上/北面(ほくめん)には重輔(しけすけ)朝臣一人ぞ候ける
後鳥羽院のそかに大内に御幸なりて白馬節会(あをむまのせちえ)の
習礼(しうらい)有けり院は大臣の大将とて内弁をつとめさせ
【柱】古今巻三 〇十四