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翻刻
【柱】古今巻四 〇二
ありがたき事にや両人同心のほど興ある事也
安楽寺/作(さく)文序を相規(すけのり)が書けるに王子晋(ワウシシン)之(ガ)昇仙(セウセンノ)後
人/立(タチ)_二祠 ̄ヲ於/候嶺(カウレイ)之月_一 ̄ニ羊大轉 ̄ガ也早_レ世 ̄ヲ行客(コウカク)墜(ヲトス)_二涙 ̄ヲ掟【於ヵ】峴/山(サン)
之雲_一この句ことにすぐれたりけるを後に月のあかゝ
りけるに安楽寺にて直衣(なをし)の人詠じたるは天神/御感(きよかん)
のあまりあらはれ給ひけるにや
蒼波(ソウハ)路遠(ミチトヲシ)雲 ̄ノ千里/白霧(ハクブ)山/深(フカシ)鳥一声 此句は橘ノ直幹(たゞもと)【龺に夸】
が秀句(しうく)にて侍るを奝然(てうねん)上人入唐の時わが作なりと
称しけり但(たゝ)雲千里と侍を霞(かすみ)千里とあらため
鳥一声をは虫一声となをしたりけるを唐人きゝ