← 前のページ
ページ 221 / 1317
次のページ →
翻刻
【柱】古今巻四 〇十一
傍輩にすぐれたるによりて五月二日つゐになされにけり
少納言入道信西が家にて人々あつまりてあそびけるに
夜/深(ふけ)催_二 ̄ス管絃_一 ̄ヲ云題にて当座の詩を作りけるに皆人
は作いたしたりけるに敦周(あつのり)朝臣案じ出さぬけしき
にて程へければ満座興さめてげりあまりにすみて
侍ければ有安(ありやす)が座のすへに有けるに入道朗詠すべき
よしをすゝめけれは第一第二ノ弦索(ケンハサク)々といふ句を詠したり
けり此心自然に此題によりきたりけるにや敦周(あつのり)朝
臣やがて作りいだしたりけり龍吟(リヤウギンシテ)水/晴(ハル)両三曲 ̄ク鶴(ツル)唳(モトツテ)霜(シモ)
寒(サムシ)第四声とつくりたりける殊ニその興有て人々/感歎(かんたん)