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翻刻
古今巻一 〇九
の後/都(みやこ)へ帰(かへり)給て長徳(ちやうとく)二年に参議(さんき)に任じ寛弘(くはんこう)
六年十二月に八十五にてうせ給其後神とあらはれ
て叢詞(そうし)を廟(びやう)【庿】壇農(だんの)傍(かたはら)にひらかる万寿(まんしゆ)三年三月に
僧正一位の加/階(かい)にあづかり給ひけり
一/条院(てうのゐんの)御時/上総(かすさの)守時/重(しけ)といふ人有千部の法花(ほけ)経
読誦(どくしゆ)の願(くはん)心中にふかゝりけれ共/身(み)まづしくして
僧(そう)壱人かたらふべきはからひなし思ひかねて日吉の
やしろに詣(まう)で二心なく祈(いのり)申けるに神感(しんかん)有てはから
ざるに上総守(かづさのかみ)に成にけり任国の最前(さいせん)のとくいんを
もて千部の経(きやう)を始(はんしめ)てげり其/夜(よ)の夢(ゆめ)に貴(たつとき)僧枕に