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古今巻一 十
心ひとつのなをきなりけり
扨かへらせ給ひけるが立/帰(かへ)りて又/詠(えい)ぜさせ給ひける
朝夕(あさゆふ)の人のうへにも見聞らん
むなしきそらのけふりとそなる
無/情(じやう)を悟(さと)るへき由を終には示(しめし)てさり給ひにけり
あはれにたうとき事也
長/暦(れき)二年に天/台(だい)座/主(す)の闕(けつ)いできたりけるに
三井寺の明尊(めうぞん)大/僧正(そうぜう)をなさるべきよし関白(くはんばく)殿し
きりに執(しつし)申させ給ひけり山僧(さんそう)此事を聞て蜂起(ほうき)し
て十月廿七日五六百人下/洛(らく)して左/近(こん)の馬場にあつ