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まりて奏(そう)状を奉りにけり此事によりて霜月の
受戒(じゆかい)もとゞまりけり同三年二月十七日山/僧関白殿(そうくはんはくとの)
の門前へ参りてうれへ申けり十八日にも参ておめき
のゝしる声(こえ)おびたゝ敷(しく)ぞ侍ける平の直(なを)方同/繁貞(しげさた)
に仰られてふせがせられける程に互(たがい)にきずを蒙(かうふる)る
ものおほかりけりかゝる程(ほと)に山の教円僧都(けうゑんそうづ)明/尊僧(ぞんそう)
正と同/宗(しう)の聞(きこ)え有ければ山/僧教圓(そうけうえん)をからめてにげ
さりにけりとかく怠状(たいでう)してゆりにけるとかやさて教(けう)
圓僧都(えんそうづ)座/主(す)には成にけり頼寿良圓両僧都蜂(らいじゆりやうえんりやうそうづほう)
起(き)の張(ちやう)ほん也とて勅(ちよく)勘/蒙(かうふ)りけり去程(さるほと)に同七月
古今巻一 十一