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使にかへしたびて月をも御覧ぜて御よるなれば
此御ふみまいらするにおよはすもし兼(かね)事ならば
あすもてまいれといはせてかへしければ使しふるけし
きながらもて帰りけりいと興有ことなりし
【162】同御時の事にやいろはの連歌(れんか)ありけるにたれと
かやか句に
うれしかるらん千秋万歳
としたりけるに此/次句(つきのく)にゐもじにやつくべきにて
侍るゆゝしき難句(なんく)にて人々あんじわづらひたり
けるに小侍従(こじじふ)つけける
【柱】古今巻五 〇十四