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翻刻
【柱】古今巻五 〇十六
別(べつ)事なかりけり舟人あやしみ思ふ程におきなの
いひけるは松物いはゞの御句面白う候て此辺にすみ
侍る翁の参つると申せといひてうせにけり住吉
大明神の彼歌を感(かん)せさせ給ひて御体をあらはし
給ひけるにやふしきにあらたなる事かな
[166]同弐年此歌合の事を廣田(ひろた)大明神/海(かい)上よりうら
やませ給よし両三人おなしやうに夢に見奉りけり
道因そのよしを聞て又人々の歌をこひて合けり題(だいは)
社頭ノ雪海上の眺望(てうもう)述懐(しゆつくわひ)かくそ有ける是も俊成(としなり)卿
判しけり述懐の歌に二條中納言/実綱(さねつな)卿左大弁