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翻刻
のとき宰相/教長(のりなか)入道につかひて
位山のほれはくたるわか身かな
もかみ川こく舟ならなくに
彼卿四位五位の間/顕要職(けんようしよく)をへず舎弟弐人にこえら
れて沈淪(ちんりん)せられけるか仁安元年十一月八日蔵人頭に
補(ふ)して同弐年二月十一日参議に任し右大弁を兼(けん)ず同
三年八月四日従三位に叙(じよ)す嘉応二年十八日左大臣
に転(てん)ず昔の沈淪の恨(うらみ)も散(さん)する程にかく打つゝき
昇進(せうしん)せられたるに此歌よまれたるはいかに思はれたる
にかかゝる程に同三年正月六日宰【實ヵ】守中納言宰相
【柱】古今巻五 〇十七