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紅葉の錦(にしき)とかへて入へきよし仰られけるに大納
言しかるべからざるよし申されけれはもとのまゝにて入にけり
【169】円融(えんゆう)院大井川/逍遥(せうよう)の時/三(みつの)舟にのる者ありけり
帥(そつの)民部卿/経信(つねのぶ)卿又この人におとらざりけり白河院
西河に行幸の時詩歌/管絃(くわんげん)の三の舟をうかべて其
道の人々をわかちてのせられけるに経信卿/遅参(ちさん)の
間ことの外に御けしきあしかりけるにとはかりまたれて
参りけるが三事(さんじ)かねたる人にてみぎわにひさまつき
てやゝいづれの舟にてもよせ候へといはれたりける
時にとりていみじかりけるかくいはんれうに遅参(ちさん)
【柱】古今巻五 〇二十