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此歌を任(にんの)大臣の大饗(だいきやう)せん日わか所詠の沖つ風の歌中
山の内に入て史生(ししやう)の饗(きやう)につきなんやと俊頼公此仰
如何彼御歌/全(まつた)くおとるべからす然共古今の歌たるに
よりてかきり有て先任ノ大臣候はんに御作は一の大納言
にて尊者として南/階(かい)よりねり上りて対(たい)座に居
なんとこそ存候へといふ帥(そつ)のいはくさらはさもあり
なんやいかゝ有へきとて感気(かんき)ありけり
【171】能因入道伊与ノ守/実綱(さねつな)に伴(とも)ひて彼国にくだりたりけ
るに夏の始(はじめ)日(ひ)久しくてりて民のなげき浅からざる
に神は和歌にめでさせ給ふもの也心みによみて
【柱】古今巻五 〇二十一