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翻刻
【柱】古今巻五 〇二十一
三島に奉るべき由を国司(こくし)しきりにすゝめけれは
あまの川/苗代(なわしろ)水にせきくだせ
天くたります神ならば神
とよめるをみてぐらにかきて神司(かんつかさ)して申上たりけ
れば炎旱(えんかん)の天俄にくもりわたりて大なる雨ふりて
かれたる稲葉(いなば)をしなべて緑(みどり)にかへりにけり忽に
天災をやはらぐる事唐の貞観の帝の蝗(いなむし)をのめり
ける故/事(じ)もおとらざりけり能因はいたれるすき物
にてありけれは
都をは霞とともにたちしかと