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秋風そふく白川の関
とよめるを都に有なから此歌をいださん事念なし
と思ひて人にもしられず久しく籠(こもり)居て色を
くろく日になしてのち陸奥国のかたへ修
行の次によみたりとぞ披露し侍ける【172】待賢(たいけん)門院
の女房に加賀といふ歌よみ有けり
かねてより思しことよふし柴の
こるはかりなるなけきせんとは
といふ歌を年比よみて侍たるをおなしくはさるべき人
にいひちきりて忘られたらんによみたらば集などに
【柱】古今巻五 〇二十二