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むすめともになく〳〵参りて夜もすから御前にて
わか身は今はいかにても候なん此むすめを心やすき
さまにて見せさせ給へと珠(じゆ)数をすりて打なき〳〵
申けるに此/女(むすめ)参つくより母(はゝ)のひざを枕にしておき
もあがらずねたりければ暁(あかつき)がたになりて母申やういか
ばかり思ひたちてかなはぬ心にうちより参つるにケ様【かやう】
に夜もすがら神も哀とおぼしめすばかり申給ふべ
きに思ふ事なげにねたまへるうたてさよとくどきけれ
ば女(むすめ)驚(おとろき)てかなはぬ心地にくるしくといひて
身のうさを中〳〵なにと石清水
【柱】古今巻五 〇二十三