← 前のページ
ページ 30 / 1317
次のページ →
翻刻
古今巻一 十二
ば同十九日/佐国(すけくに)めしかへされけりとなん其比御託宣(そのころごたくせん)
たび〳〵有けりかたじけなかりける事也
延久(ゑんきう)二年八月三日かづさの国一のみやの御たくせん
に懐妊(くはひにん)【姙】の後(のち)すでに三年におよぶいま明王(めいわう)の国
をおさむる時に望(のそみ)て若(わか)みやをたん生すと仰られ
けりこれによりて海浜(かいひん)を見ければ明珠一顆(めいしゆいつくは)あり
けりかの御正/体(たい)にたがふ事なかりけりふしきな
る事なり
後三条院御時くにのみつき物/廣田(ひろた)の御まへの澳(おき)
にておほく入海(しゆかい)の聞(きこ)えありければ宣旨(せんじ)をかのやし