← 前のページ
ページ 31 / 1317
次のページ →
翻刻
ろへ下されてみつき物をまつたうせられぬよし逆鱗(げきりん)
ありけるに社(やしろ)のほとりの木一夜にかれにけり主上(しゆしやう)き
こしめしおとろかせ給てなだめ申されければ木もと
のことくさかえにけり其後/舟(ふね)も入海(じゆかい)せざりけり
大学寮廟(だいかくりやうのびやう)【庿】供(く)には昔(むかし)はゐのしゝかのしゝをもそなへけるを
ある人の夢(ゆめ)に尼父(じふ)の宣(のたま)はく本/国(こく)にてはすゝめしかども
この朝(てう)にきたりし後(のち)は太神宮/来臨同(らいりんをなしふす)礼(れいを)穢食供(えしよくくう)
すべからずとありけるによりて後には供(けう)ぜずなりに
けるとなん智足院殿内覧(そくゐんとのないらん)のせんじをとゞめられ
させ給たる事ありけりねん比に春日(かすが)大明神に
古今巻一 十三