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翻刻
【柱】古今巻五 〇三十八
今そなくなる秋霧の上に
とよめる左方にて有けるに五文字を詠したりける時
右方の人こゑ〳〵にわらひけるさて次句に霞ていにし
といふけるにこそをともせすなりにけれおなし
事にや
【191】公任(きんとう)卿家にて三月/尽(じん)の夜人々あつめて暮ぬ
る春をおしむ心の歌よみけるに長/能(のふ)
心うき年にもあるかなはつかあまり
こゝぬかといふに春のくれぬる
大納言うちきゝて思もあへす春は卅日やはあるといはれた