← 前のページ
ページ 33 / 1317
次のページ →
翻刻
侍りけん父(ちゝ)の大相国(だいしやうこく)其時/右大臣(うだいしん)にておはしけるがこの
事を聞(きか)れて家(いへ)つぐましきものなりとぞ宣(のたま)ひ気(け)る
保安(ほうあん)三年正月廿三日に大納言(だいなこん)にはなられけれども
四月にむねを煩(わつら)ひて父(ちゝ)のおとゞにさきだちて八日に
うせられにけりおとゞの案にたがはざりけり中院右(なかのゐんう)
大臣宰相中将(たいしんさいしやうちうせう)にて侍ける ぞ家(いへ)をばつがれける
基隆朝臣周防国(もとたかあそんすはうのくに)をしりける比/保安(ほうあん)三年十月に
かたりけるは彼(かの)国にしまの明神とておはします神主(かんぬし)
牢籠(らうろう)の事有て論(ろん)しけるもの有とて神田(しんでん)をかりとら
んとしければ宝前(ほうぜん)より蛇(へび)三百/計(ばかり)出たり其内につの有
【柱】古今巻一 十四