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翻刻
【柱】古今巻五 〇四十二
少将公返事
あまたみしすかたの池のかけなれは
たれゆへしほるたもとなるらん
といへりける時にとりてやさしかりけり中院僧正見物し
給ひけるがこれを聞ていみじと思ひしめて同入
道右府に対面(たいめん)し給けるつゐてに此事をかたり出
給てやさしくこそおほへ侍しかと有けれは入道殿
歌はおほへさせ給はしとの給ひけるをそればかりはなと
かとて少将公かもとへ宗順阿闍梨つかはし侍【衍字ヵ】侍し昨日
みしにこそ袖はぬれしかとよめるに少将公/荒(くわう)■(りやう)【書陵部蔵本「荒涼」】