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にこそぬれけれとぞ返して侍しとかたり給けるに
堪(たへ)がたくおかしくおほしけれとさはかりのいき仏の念
比にいひ出給けることなれは忍ひ給けるなんすぢなく
おはしけり和歌の道は顕密(けんみつ)知法にもよらさりけりと
中〳〵いとたうとし昔の遍照(へんぜう)今の覚忠(かくちう)慈円(じえん)なとには
似たまはざりけるにや
【199】亭子(ていじ)院/鳥養(てうやう)院にて御遊有けるにとりかひといふ
ことを人々によませられけるにあそびあまた集(あつま)れ
り其中に歌よくうたひて声よきものゝ有けるを
とはるゝに丹後守/玉渕(たまぶち)が女(ムスメ)白女(シロメ)となん申けるみかど
【柱】古今巻五 〇四十三